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第1回【CREATOR NEWS】は、WEBデザイナーでもあり、イラストレーターでもある、岡本充広さんにスポットをあてました。最先端の技術を追いながら、常に新しい感性を必要とするWEBデザイン、また独自の想像力とアーティストとしてのコアな部分が必要とされるイラストレーション。この似て非なる2つの業態で活躍し続ける彼のパワーと魅力に迫ってみました。

#岡本さんは人物を独特なタッチで描かれていますね。いつ頃からこのタッチで描こうと思ったんですか? 何かきっかけがあったんですか?
今のタッチになったのは2006年ぐらいからです。当時、digmeoutに出品するにあたって、今までのタッチを壊して、新しいタッチを模索ていました。その時、友人のアドバイスでこのタッチに行き着きました。digmeoutでは最終選考で落選してしまいましたが…。このタッチにたどり着けた事は、イラストレーターとして、大きな転機だったと感じています。

#そうだったんですね。私は、岡本さんの絵は線の強弱が特徴的で、服の柄や髪の毛などが、とても繊細に描かれているように感じました。自分の絵のタッチを出すために、何か意識して取り組んでいることや、大事にしていることはありますか?
あきらめない事でしょうか(笑)。

#あきらめないことですか?
それは冗談として(笑)。今は鉛筆か水性ペンで線を描いて、水彩絵具かフォトショップで色をつけているのですが、手描きの線の方が原画に生命力を与えれると思います。それと、手描きの方が自由な感じがしますね。パソコンは無限ですが、窮屈です。最近では人にパソコンで見てもらう事が多いのですが、やっぱり原画と雰囲気が変わってしまいます…。

#どのような雰囲気をイラストで表現し、伝えたいと思っているのですか?
僕は女性の絵を描く事が多いのですが、それは女性の美しさから元気をもらえるから。華がある感じもとても良いですよね。美しい女性は居るだけで楽しくなります。そんな感じを絵でも出せたらなと思います。

#絵の女性はかわいいコーディネートをしていますが、何か参考にされているんですか?
雑誌や街中の女性は、よく見るようにしていますが、特別に何かしているってことはありません。

#色使いも明るく、見る人を元気にさせる絵が多いですね。自分の中でとても感情を入れた、心深い作品はありますか?
http://www.mitsu-hero.com/illust/40.html
http://www.mitsu-hero.com/illust/21.html
この2つの作品は、友達の結婚式の招待状やウエルカムボード用に描いたものと、転勤する先輩へのプレゼント用です。やっぱり知っている人に贈るイラストは想いの質が変わってきますね。

#最近では、動物をモチーフにした作品も多く見れますね。
最近、動物を見る事にハマっているんです。特に猿と象。動物に人間らしさを出せたらいいなって思います。

#では、お休みの日などは動物園に足を運んだり、外に出て刺激を受けたりしますか?
そうですね。僕は休みの日は、迷っていることが多いですね。

#何をするか迷っているということですか?
何をしているにせよ、「この過ごし方でいいのか」って迷っているという事です。もっと違う事をするべきなんじゃないかとか、もっと楽しい事があるんじゃないかとか。

#では、絵の題材も休日に迷いながら模索する事が多いんですか?
インスピレーションが浮かぶのは、人と話をしている時が一番多いです。休日は家に居る事も多いのですが(笑)。やっぱり自宅は落ち着きますからね。自宅でDVDを観て過ごしたり。「トニー滝谷」「岸和田少年愚連隊」「ジョゼと虎と魚たち」なんかが僕の好きな映画です。基本的に邦画を良く観ていますね。おっと。話がだいぶ脇道にそれてしまいましたね(笑)。
http://www.mitsu-hero.com/illust/22.html
この絵は、友人との話で「男なんて女の掌で泳がされてるぐらいがいいんだよ」って結論になった時に描いた絵です(笑)。

#最後にそんな岡本さんにとって、『絵を描く』とは?
言い訳です(笑)。「何の為に生きているのか?」とか「何の為に生まれてきたの?」とか考えると気が狂いそうになる事を僕は「絵を描く」という事、そしてそこから生まれる感情や喜びをいろんな言い訳にしています。